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統合失調症とは?〜統合失調症の治療法やお悩みをお持ちの方へ〜

統合失調症とは?〜統合失調症の治療法やお悩みをお持ちの方へ〜

統合失調症とは?

統合失調症は、幻覚や妄想など様々な症状が現れるほか、こころや考えがまとまらなくなる精神疾患の一つです。

統合失調症の症状について

統合失調症の症状は、主に「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」3つに分かれます。

陽性症状とは

陽性症状とは、現実にあるはずのないものが見えたり、聞こえたりする症状のことです。統合失調症の代表的な症状であり、多くは急性期(※)にみられます。

主な症状として、「幻覚」「妄想」「思考障害」などがあります。

※一番症状が強く見られるとき

幻覚や幻聴

幻覚や幻聴とは、実際に起こっていない現象が見えたり、聞こえたり、知覚したりすることです。

例えば、家にいるとき、2階から知らない人が覗いていたり、仕事終わりや学校帰り、周囲に誰もいない場所で、「あれをしろ」、「これをしろ」と命令が聞こえたり、自分の悪口を言っている声が聞こえたりすること。また、「ガスが漏れたような変なにおいがする」など異臭を感じたりすることです。

妄想

妄想とは、現実に起こっていない現象を事実だと信じ込むことです。

例として、自分の能力を過大評価してしまうことや職場の上司や同僚がネガティブな発言をした際に「それを自分に向けられた悪口」と感じてしまうことなどが挙げられます。

陰性症状とは

陰性症状とは、感情の平板化(感情鈍麻)や思考の貧困、意欲の欠除、自閉(ひきこもり)などがあります。陰性症状は、周囲の人から認識されずらく、「仕事をサボっているのはないか?」、「努力してないんじゃ無いのか?」と誤解されやすい症状です。

陰性症状のほとんどは、急性期の陽性症状がおさまったあとの「休息期」にみられる症状です。

感情の平板化(感情鈍麻)

喜怒哀楽などの感情表現そのものが乏しくなり、感情のあらわし方がわからなくなってしまいます。

思考の貧困

会話の中で比喩表現などの抽象的な言い回しが使えなかったり、理解できなかったりする。

意欲の欠除

自ら何か行動を起こそうとする意欲がなくなってしまう。また、一旦はじめた行動を継続するのが難しくなる。

自閉(ひきこもり)

自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションをとらなくなる。

認知機能障害とは

認知機能障害とは、物事を覚えたり、仕事や勉強などに集中するできなくなったりすること。また、作業を行う際に計画を立てられなかったり、優先順位を付けられなくなったりすることです。

記憶力の低下

物事(業務内容や勉強など)を覚えるのに時間がかかってしまう。

注意・集中力の低下

目の前の仕事や勉強に集中したり、考えをまとめたりすることができなくなる。

判断力の低下

物事(業務や勉強など)に優先順位をつけてやるべきことを判断したり、計画を立てたりすることができなくなる。

統合失調症の治療法について

心理療法とお薬の併用

心理療法や生活訓練なども、お薬と併用することで
再発率が下がることが様々な研究でわかっているそうです。

考え方や生活の方法を身に着けることがストレス軽減に役立ち
そして、統合失調症の再発リスクを減らすことにもつながります!

お薬で脳の神経伝達に働きかけ、そして心理療法では心に働きかけます。
それぞれ別の視点から支援していくことで、互いの効果をより高めていき
再発率を減少させることができることが、実際にデータでも証明されています!

ふたつの治療法は「車の両輪」のように
いずれも必要であることを理解しておくことが大事ですね。

再発率について

▼1年後の再発率
治療を中断した場合の再発率:約70%
薬のみの治療を継続した場合の再発率:約30%
薬+そのほかの治療を継続した場合の再発率:約8%

症状が安定しても、治療を継続して再発率を下げていくことが大切です!

まとめ

回復期では、就労移行支援事業所や理解ある職場など
日常生活の中でリハビリする場所をもつことで
統合失調症の病状は更に安定に向かうそうです🌈

熊本市にあるサック就労移行センターでは、あなたにとってそのような場所でありたいと願っています🍀
障がいをお持ちの方が必要な支援を受けられるよう、障害年金、障害者手帳の申請、更新などの手続きのサポートもさせていただいております。

サックでは、仕事のスキルアップだけではなく、安定した就職の土台となる「必要な支援・職場環境・生活習慣」も大切にしています😊

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