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順風満帆(利用者さん記事紹介)

こんにちは!サック就労移行支援センターです。
利用者さんがプログラムで書かれた記事を紹介いたします✨

「順風満帆」 PN:ガニメデさん

『夏も近づく八十八夜』で始まるのは茶摘みの歌だ。小学校や中学校で習うこの歌だが、『一体何時のことだ?』と訳の分からぬままに通り過ぎて行ったことはないだろうか。最近知ったが、覚えるのは非常に簡単だった。平年なら五月二日、閏年なら五月一日である。まれに五月三日の時もあるが、太陽暦の僅かなズレを修正するにあたっての話のため、あまりここでは考えないものとする。

おおよそ立春から数えて八十八日を指すのだが、立春も一として数えるため、立春から八十七日が正しい八十八夜になるのだ。この日に新茶を飲めば今年一年は健康でいられるという。

テレビやネットニュースでも耳にするのが多いのは立春や春分に夏至、冬至ぐらいまでだろうか。これらは二十四節季と呼ばれるもの、太陰暦におけるひと月を二つに分けて指針とするものである。本来は中国で生まれたもので、日本に入ってきて定着していったが、梅雨や台風など日本独自の気候も多い。そこで生まれたのが八十八夜などを含む雑節だ。これは皆知っているものが一つある。季節の変わり目、鰻が店頭に並ぶ土用だ。土用そのものはいろんな季節の境目にあるのだが、その中でも丑の日は日本人にとって一大イベントと化している。『う』のつくものを食べて精をつけよう、夏バテに負けない体を作ろう、との触れ込みでセールをしているが、実際鰻は栄養満点である。タンパク質は勿論、ビタミンやカルシウム、鉄も豊富だ。頑丈な体作りには欠かせない逸品である。

二十四節季に話を戻すと、五月は大体二つの節季で分けられている。それが立夏小満(しょうまん)だ。

立夏は読んで字のごとく、夏の訪れを表す節季だ。今年は五月五日がそうである。太陰暦に則れば、ここから立秋の前日までは暦の上では夏扱いだ。

対して小満は聞き馴染みがないと思う。字で見てもあまり何のことかわからない。では何を表しているのか、何が元なのか。それは麦の収穫時期を表している。米の収穫時期はなんとなく分かるが、麦そのものが食卓に並ぶことはほぼない。精々お父さんやおじいちゃんが飲む麦酒(ビール)が乗る程度だ。

小満は太陽暦の五月の末から六月の頭までのことである。麦以外にも玉ねぎも収穫の時期を迎え、またこの時期に見ごろの花も多い。代表的なのはスズランやアマリリスだが、これらは注意してほしい。可憐な外見に似合わず、両者ともに毒があるのだ。どちらも主に花や葉に毒が含まれている。アマリリスを食べることはまずないが、飼っている動物が誤って食べてしまうと下痢や嘔吐を起こす。スズランはもっと過激で、山菜の行者ニンニクと葉を間違えやすいうえに強心作用、つまり心臓麻痺などを引き起こす可能性があるのだ。スズランを生けた花瓶の水を飲んだことによる死亡事故も起こっている。綺麗なバラには棘があるとは有名な言葉だが、棘で済まないのが恐ろしい所だ。見る分にはきれいなので、取り扱いを間違えさえしなければ部屋や庭を彩る華となるだろう。

五月は気候が大変良い。熱すぎず寒すぎず、長い雨に悩まされることも少ない。梅雨と夏という、実に憂鬱な季節がやってくる前のお出かけ日和にも恵まれるだろう。車ならともかく、移動が自転車やバイクの人は段々苦しくなっていく。天気に恵まれる今のうちに、ツーリングや遠方への行楽に向かうのはいかがだろうか。ゴールデンウィーク明けの五月病も、家に彩があればモチベーションアップにも繋がる。新しい環境に慣れてから押し寄せるストレスの波は強力だ。肉体にも精神にも、大きなダメージを受けるかもしれない。そんな時こそしっかりと休むべきだ。休息の方法はあればあるほど良い。良い食事を取ったり、友人と遊びに出かけたり、家で惰眠を貪ってもそれでリフレッシュできるのならばそれが良い。一年で最も気が抜けるゴールデンウィークが終わっても動けるように、今のうちからしっかり気を張って今年一年も善く過ごせるようにできれば、きっと善い生活が送れるだろう。

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